てるみくらぶ倒産！？について思うこと海外格安ツアーは悪なのか

てるみくらぶ

格安海外ツアーの代名詞ともいえるてるみくらぶが経営破たん！？というニュースを見てびっくりしています。

格安パッケージツアーを取り扱う旅行代理店の大手である、てるみくらぶにて旅行を申し込んだ人たちが、先週あたりから航空券の発券ができなかったり、ホテルの予約がなくなったりするなどの問題が相次いで起こるようになり、今日になって破産を宣告してしまいました。

旅行が好きな方で、てるみくらぶを知らない方はいないのではないか？というくらい有名な格安海外ツアーサイトだと思うのですが、一体どういうことが起きているのでしょうか？

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旅行代理店の仕組み

旅行代理店

仕組みを簡単に説明すると、旅行代理店は、申込者からお金をもらい、そのお金で申込者に代わって航空会社やホテルにお金を払い、航空券や宿泊予約を取ります。

今回のケースでは、てるみくらぶはツアー申込者からお金はもらったけれど、航空会社やホテルにお金を払っていなかったため、航空券やホテルの予約がとれておらず、ツアー申込者はてるみくらぶにお金は払ったのに旅行に行けない、という事態のようです。

てるみくらぶが資金繰りに窮して、航空会社やホテルに払うべきお金が払えず、結果として、てるみくらぶを通じて申し込んだ人たちが旅行に行けない、ということのようです。

格安海外ツアーについて

てるみくらぶなどの格安海外ツアーは、主にインターネットで予約を受け付けて人件費や店舗の管理費を抑え、浮いたお金でツアーを格安で販売できるという仕組みになっています。

また、余計なオプションなどはほとんど付けず、往復航空券＋ホテルのみというツアーというシンプルなものであり、現地で自由行動となるため、現地で自由に遊びたい！という人たちにとっては、格安で海外旅行に行けるので、利用頻度が高い人も結構いるのではないでしょうか。

他にもエクスペディアや、楽天トラベルのダイナミックツアーなどのインターネット旅行サイトでは、自分で自由に航空券とホテルを組み合わせてツアーを作ることができるため、予算を考えながら旅行を組めたりと、大変便利だったりします。

格安海外ツアーのメリット・デメリットは？

海外格安ツアー会社のメリットとしては、何といっても価格の安さにあります。

現地添乗員や現地事務所などが一切ない分、大手旅行代理店のツアー価格よりも相当格安になっています。

もしくは、自分で航空会社から航空券を手配して、自分でホテルを取って・・・とやるよりも、こういったツアー会社を通して買ったほうが安くなるケースさえあります。

旅行先で行くところが決まっていたり、することが決まっている方であれば、別に現地のオプションツアーなんて不要ですし、現地添乗員さえ不要です。

往復航空券とホテルさえ取れてれば、あとはしたいことをするだけですので、例えば旅行の目的がサーフィンやダイビングだったり、ゴルフだったりする人であれば、このツアーでも十分なわけです。

一方、デメリットとしては、基本的に何かトラブルがあっても自分で対応しないといけないという点にあると思います。

特に現地で何かあった場合、まず旅行会社はあてにできないと思っておいてよいでしょう。

それは自分で航空券を手配した場合も同じですが、何かアクシデントが起きた場合、基本的には自分たちで対処しないといけません。

また、質問のやりとりなど、決して親切な対応だとは言い切れません。

あくまでも最低限の対応しかしてもらえない、といったところでしょうか。

代表的なエクスペディアの場合も、ホテルと航空券をまとめて予約すれば、別々で予約するよりも割引になりますので、実際私も何度か利用したことがあります。

名古屋からバリ島へダイビングへ行った際、中国南方航空の便で上海→広州→バリ島と行くと、移動時間はかかりましたが、相当安く行くことができたのですが、これはエクスペディアで予約したケースでした。

旅行の目的がダイビングであれば、現地のオプションツアーなんて不要ですので、航空券＋ホテルだけのツアーが格安で組めるエクスペディアは大変便利でした。

その代わり、現地に添乗員などはいませんので、ホテルまでの移動手段を手配したり、ホテルにチェックインしたり、ダイビングショップを探して予約したりということは、自分たちでしないといけません。

旅行代理店が倒産した場合、支払ったお金は返金されるのか

てるみくらぶは日本旅行業協会の正会員となっています。

この日本旅行業協会のホームページには

一般社団法人日本旅行業協会（JATA）の正会員である旅行会社（保証社員といいます）と旅行取引をされたお客様が、旅行会社の営業停止等により、旅行中止といった被害を受けられた場合、協会は、旅行業法に基づく「弁済業務保証制度」によって、保証社員の弁済限度額の範囲内でお客様に弁済することになっています。

とあります。

要は、この日本旅行業協会が倒産した旅行代理店に変わって保障してくれる・・・とのことのようです。

返済限度額内でとありますので、100％返ってくるかは微妙・・・といったところでしょうか。

なお、てるみくらぶの場合は、以下の通り公式ＨＰで発表されています。

弊社は一般社団法人日本旅行業協会(以下「協会」といいます。)の保証社員でありますので、お客様からお預かりしている旅行代金に関しましては、弊社が協会に納付しております弁済業務保証金分担金2,400万円の5倍に相当する1億2,000万円を限度として、協会による弁済制度の適用がございます。　なお、今回、ご迷惑をおかけしましたお客様は多数にのぼり、旅行者の債権総額が協会の定める弁済限度額を超えてしまう見込みです。その場合、お預かりした旅行代金の全額の弁済ができなくなることにつきまして重ねてお詫び申し上げます

報道では、負債が大きすぎるため、この日本旅行業協会を通じて返ってくるお金は１％程度ではないか？ともいわれています。

どれだけ規模の大きい会社が倒産したか、ということを表しているのではないでしょうか。